発達障がいや自閉症の特性について学ぶ防災講座が10月16日に瀬谷消防署であり、およそ130人が参加した。講師を務めた発達障がいの理解啓発グループ「ant(アント)mama(ママ)」の会員は、「(健常者と障がい者が)お互いを知り、緩やかにでも歩み寄りできれば」と呼びかけた。
この催しは、区内の防災団体「Seya防災ネットワーク」の分科会が主催する「災害時要援護者 理解講座」の一環。高齢者や障がい者、乳幼児や妊産婦、外国人など災害時に支援が必要な人々への理解を深め、助け合いの関係構築につなげる狙いだ。16日と23日の2日間、障がいや認知症、妊産婦や乳幼児などをテーマとして、各分野の専門家が講師を務めた。
アントママは、発達障がいがある子どもの親などが2007年に立ち上げた団体。講座では自作のショートムービー「こんな時どうしたらいいの?」を上映した。同作は、自閉症の息子と母親の避難所生活を描いたもの。自閉症の特性である感覚過敏で海苔が付いたおにぎりを食べられなかったり、大きな音や人混みが苦手で集団生活に支障が生じながらも、地域住民らと共存の在り方を模索していくという内容で、アントママの会員は「『みんな違って当たり前』ということを感じてもらえたら」と説明。また、「障がいがあっても、地域の一員として避難所の役に立てることがあるはずです。お互いが緩やかなつながりを持つことが重要だと考えています」などと話した。
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