瀬谷区役所がこのほど、区内の洪水ハザードマップや災害情報の収集手段などを盛り込んだリーフレット「せやの防災 風水害編」を作成、全戸配布した。1000年に一度を超える降雨があった場合の浸水想定区域などが掲載されており、区総務課では風水害への備えを呼びかけている。
千年に一度の降雨も想定
リーフレットは、市総務局が今年2月に発行した洪水ハザードマップに基づき作成されたもの。このマップは浸水対象地域の約9500世帯に配布されていたが、区がまとめた「せやの防災 風水害編」は全戸配布。新型コロナウイルス感染症の影響で届けることが出来ていない一部地域を除き、6月の広報に合わせて配られているほか、区ホームページでも掲載されている。全戸配布の意図について同課職員は、全国各地でここ数年大規模な風水害が発生している点に触れ、「ハザードマップはあくまで想定。洪水浸水想定区域の人はもちろん、区域外の人も日ごろから備えて欲しい」と説明する。
情報収集を
リーフレットに掲載されているハザードマップは2種類あり、それぞれ「計画規模」と「想定最大規模」の洪水浸水想定区域を図示している。計画規模は、河川整備の目標とする降雨が基準で、100年に一度の24時間302mmを想定。想定最大規模は2015年の水防法改正で定められたもので、1000年に一度を超える24時間で632mmという降雨を想定している。計画規模のハザードマップでは、3〜5m未満の浸水となる地域は区内でわずかだが、想定最大規模では境川沿いに多く発生。一部エリアでは、5〜10m未満の浸水も想定されている。
リーフレットでは、瀬谷区のメールマガジンやツイッターといった災害情報を集められる手段なども紹介。担当者は「風水害から身を守るには、情報収集が一番大切。ご自身で情報を集められる体制を構築してもらえれば」と呼びかけている。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|