6月から気温25度を超える日が続き、市内で熱中症の救急搬送が相次いでいる。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で「新しい生活様式」が求められているが、夏場のマスク着用で熱中症リスクが高くなる恐れもあり、瀬谷消防署では注意を呼びかけている。
マスク着用、適切に
同署によると、熱中症で救急搬送された人数は市内97人(6月25日午前10時/速報値)。昨年同時期を11人上回っている。瀬谷区内は3人(同)で昨年から6人減っているが、昨年は中学校の体育祭で5人が集団搬送されていた。3人はいずれも男性で、年齢層は9歳、20代、60代と幅広い。エアコンを使用していない屋内で発症したケースもあった。
熱中症を防ぐには、エアコンで室温を管理する、暑い日や時間の外出を避ける、こまめな水分補給などが必要とされる。また、暑くなり始めの時期から適度に運動して身体を慣らす「暑熱順化」という予防もある。
今夏は例年の予防と、新型コロナの拡大防止策との両立が求められる。特に注意が必要とされるのがマスクの使用。高温・多湿のなかで着用すると、呼気がこもり、体温が上がりやすくなる恐れがある。同署では対策として、屋外で人との距離が少なくとも2m以上確保できている場合は、適宜マスクを外すことを推奨している。加えて、着用時は無意識の内に水分補給が少なくなる可能性があり、意識的に補給すべきと指摘する。また、感染予防のため換気しつつ、エアコンの温度設定をこまめに調整したほうが良いという。
同署職員は新型コロナの影響で外出を控えてきた人も多いとして、「可能な範囲で体を動かすなど、暑さに体を慣らして下さい。また、睡眠をしっかり確保するなど日頃から健康維持に努めてもらえれば」と呼びかけている。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|