2020年に瀬谷区内で発生した交通事故が364件で、35年ぶりに300件台に抑えられたことがこのほど、瀬谷警察署への取材で分かった。同署はコロナ禍の外出自粛が主な要因とし、引き続き交通事故への注意を呼びかけている。
同署によると、20年の交通事故発生件数は19年(412件)から48件減少し、1985年の347件に迫っていた。類型別に前年と比較すると、二輪車は14件、自転車は17件、高齢者が関係している事故は12件減った。減少について同署は、「新型コロナウイルスの影響で外出する機会が減ったことが大きい」としている。
死亡事故は3件と19年から2件増加。いずれも70代以上の高齢者で、午前から昼にかけて発生した。横断歩道を歩いている際の巻き込みや車の追突事故によるもので、「昼間でも見えているようで見えていないことが多い。運転者も歩行者も互いに、アイコンタクトをするなどして、意識をもって注意してほしい」と話す。また、「横断歩道を渡らずに道路を横断する高齢者も見られるので、事故防止のためにも横断歩道の利用を」と注意を促す。このことから同署では道路上での取り締まりを強化し、事故発生抑止に注力している。
自転車事故に注意を
区内における20年の自転車事故の割合は26・4%と、神奈川県内の割合より2%高い。通学・通勤時間(午前8時〜10時)や、夕方(午後4時〜6時)に発生することが多く、特に高校生の自転車事故が多いという。
また、全交通事故の約6割は交差点で発生しており、「自転車を利用して出かける際には家族から『気を付けて』と一声を。そして、改めて交通安全への意識をもって出かけてほしい」と呼びかけている。
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