横浜市がこのほど、2021年度の当初予算案を発表した。跡地利用の検討が進む「旧上瀬谷通信施設」については土地区画整理や新しい交通システムの検討、周辺道路の整備に向けた予算など28億9494万円(前年度比プラス8億5494万円)を計上。また、跡地で27年に開催予定の「国際園芸博覧会」の推進費用として6億7784万円(同プラス1億1895万円)を盛り込んだ。
旧上瀬谷通信施設は15年に米軍から返還された。現在は地権者や行政などによって跡地開発の検討が進められており、20年3月には土地利用基本計画が策定。この計画では、約242ヘクタールと広大な土地を「観光・賑わい」「公園・防災」「農業振興」「物流」の4ゾーンに分けて整備する方針が打ち出されている。
新年度予算案には、農業や都市基盤を整える土地区画整理の検討事業などとして17億8894万円が計上されており、前年度から7億6794万円増加。市では21年度、計画案の作成や、都市計画法などに基づいた手続きを進めていく考えだ。また、地権者とともに土地利用を具体化していくという。
相鉄線瀬谷駅周辺を起点として跡地まで延びる「(仮称)都市高速鉄道上瀬谷ライン」。延長およそ2・6Kmで、南区間(約1・9Km)は地下式、北区間(約0・7Km)は地表式となっており、市では22年度から5年程度の事業期間を想定している。新年度の事業予算は、新交通の検討のほか、跡地北側と接する八王子街道や瀬谷地内線など周辺道路の整備費として11億600万円(前年度比プラス8700万円)。
国際園芸博の推進も
国際園芸博覧会の推進事業費は6億7784万円。21年度は国などと連携しながら、開催組織である博覧会協会(仮称)設立に向けた準備や、博覧会国際事務局(BIE)への申請に必要な事業計画の検討などが行われる見通し。
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