瀬谷消防署(安平博署長)と瀬谷火災予防協会(川口恭正会長)がこのほど、幼児教育用の防災クイズパネルを区内の全保育・幼稚園49園に寄贈した。火災や地震が発生した時の身の守り方などを、子どもたちにクイズ形式で楽しみながら学んでもらいたい考えだ。
防災クイズパネルは、市消防局と野毛印刷社(中区)が共同制作したもの。両者は、パンダや象といった動物たちが消防隊として活躍する絵本「みんな森の仲間とオオカミのサイレン」を2019年度に作っており、クイズパネルも同じシリーズになる。
パネルは紙芝居と同じサイズで、火災・地震・風水害の3編。ストーブの上で洗濯物が干したままになっている危険性や火災の煙を避けるコツ、地震や津波から身を守る術、大雨によって浸水した時の避難方法などを、クイズを楽しみながら学べる仕組みだ。
贈呈式も
子どもたちの防災教育に注力している瀬谷消防署。昨年度は新型コロナウイルス感染症により、学校や幼稚園での講座が難しかったことから、インターネットで啓発動画を配信。また、瀬谷火災予防協会と協力して、区内の放課後等デイサービス事業所に防災絵本を贈っていた。
今月5日にはゆたか幼稚園(瀬谷)で贈呈式があり、川口会長や増山敬太副署長が訪れた。川口会長から鎌田豊也園長にクイズパネルが手渡されたほか、消防職員によるデモンストレーションもあり、園児は元気よく手を挙げながら答えるなど楽しんでいた。その様子を見ていた川口会長は挨拶で、「(防災について)覚えていて素晴らしいです」と話すとともに、「クイズパネルを使いもっと訓練してもらえれば」と期待を寄せた。
同園ではクイズパネルをクラスごとに使っていく予定で、鎌田園長は「しっかり勉強していきましょう」と子どもたちに呼びかけていた。
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