瀬谷区在住の日向楓選手(16歳/宮前ドルフィン所属)が、8月27日に開催された東京2020パラリンピック競技大会の男子50mバタフライ(運動機能障がいS5クラス)で、7位入賞を果たした。
日向選手は、予選で37秒80を記録して全体8位。決勝はタイムを0・56秒縮めて37秒24となり、7位だった。今年5月に記録した自己ベスト(35秒78)には届かなかった。1位は、世界記録(30秒62)を達成した鄭濤選手(中国)。
競技直後のテレビインタビューでは、「予選よりもタイムが良く、順位も一つ上がった。率直に嬉しい」とコメント。また、3年後のパラリンピックを見据え、「世界の速い選手たちと泳いだことが良い経験になる」と手ごたえを感じていた様子だった。
日向選手は同種目のほか、男女混合200mリレー、50m背泳ぎ(S5)、50m自由形(同)に出場。惜しくも予選敗退だった。
「誇らしい」
日向選手は瀬谷小、瀬谷中の出身。小学1年で水泳を始めた。その競技生活をサポートする父親の隆士さんは「初めて出場した世界大会でファイナルに残り、世界7位。とても誇らしく、嬉しいです」と喜んだ。また、「お疲れさまでした。次の目標に向けて、ここからまた一緒にがんばろう」と息子にエールを送った。
「胸を張って」
「有言実行の選手。言葉にしたことを実現してきた」と話すのは、日向選手を小学1年から指導している宮前ドルフィンの稗田律子さん。キックの強さなど、その能力を高く評価している。
パラリンピックでのレースについては、「試合前の表情を見て、緊張しているように感じた。ベスト更新を狙ったけれど上手くいかなかった」と振り返りつつ、「多くの人に感謝しながら、胸を張って帰ってきて欲しい」と教え子に呼びかる。また、「大会を通じて色々な人に出会い、学べたはず。(日向選手が)帰ってきたら、世界での戦い方をともに考えたい」と目標を話した。
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