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3月28日
瀬谷小学校(石渡範子校長)の6年生が12月16日、瀬谷駅北口の広場を会場に、同校で受け継がれているソーラン節を披露した。例年は運動会で踊っていたが、分散登校で練習時間が確保できず断念し、児童たちは発表の場を模索。教諭や地域住民、瀬谷中学校の生徒などのサポートを受けながら開催までこぎつけ、大勢の観客の前で力強く舞った。
同校によれば、6年生のソーラン節は長年続いている"伝統"。始まりは定かでないが、少なくとも2005年度のアルバムで当時の児童が踊っていた。運動会にあたる「セヤリンピック」や卒業を祝う会などで披露するとともに、5年生に最上級生の心構えを伝える「タッチの会」でも受け継ぐ事柄の一つになっているという。教諭の宮藤菜純さんは「ソーラン節を踊る6年生の姿は、下級生にとって憧れそのもの」と説明する。
地域の支えで実現
例年はセヤリンピックに向け、夏休み明けから本格的に練習して約1カ月半で仕上げる。今年は緊急事態宣言に伴う分散登校が続き、存分に練習できず、10月下旬のセヤリンピックでのパフォーマンスは叶わなかった。
児童6人で構成される実行委員会では、10月から代替発表を模索。多くの人に観て欲しいという想いから、北口広場での開催を目指した。踊りの指導者も探しており、同校の地域コーディネーター佐藤昌太郎さんに相談。瀬谷中のPTA会長も務める佐藤さんや保護者などは「子どものために大人が動こう!」と関係各所との調整を重ね、広場で行えることが決まり、また、瀬谷中の"先輩"が指導してくれることになった。
児童たちは本番に向け、瀬谷中生徒の指導を受けるなどして踊りの完成度を高めた。また、今年度は総合学習の一環としてソーラン節に取り組んでおり、「フォーメーション」「広報」「意味調べ」「大漁旗」「動画」のプロジェクトを展開。ポスターを作成するなど、各プロジェクトで学習を進めた。
心を一つに
16日は保護者や地域住民などが多く来場した。大きな拍手に迎えられて広場に登場した児童たちは、「今まで受け継がれてきた伝統をつないでいくために心を一つに全力で練習してきました」などと力強く挨拶。およそ110人が2グループに分かれ、踊りを揃えることで迫力を出す「静」と、意図的に動きをずらす「動」の2種類に分けて演技し、会場を大いに沸かせた。
練習方法を考えたり、周囲のモチベーションアップに取り組んだ実行委員長の内田明奈さんは「たくさんの人が来てくれてビックリしました。練習では皆が一つになっていない時もあったけれど、今日は全力を発揮できたと思います」と手ごたえを感じていた。
パフォーマンスを見守った佐藤さんは「コロナで色々と我慢してきた児童も多いと思う。とても感慨深い」とコメント。石渡校長は伝統を背負った6年生について、「発表で得た自信や達成感を糧に、これからさらに進化して欲しい」と期待を寄せる。また、地域住民などの協力が無ければ実現できなかったとして、「多くの方々に支えられ、応援されて瀬谷小があります」と感謝の気持ちを述べた。
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