全国的に新型コロナウイルスの感染が爆発的に拡大するなかで、救急出場件数も急増している。瀬谷消防署救急隊の7月1日から25日までの出場件数は880件(速報値)と前年同時期(637件)の約1・4倍に上り、同署では対応に追われている。
同署によると、7月中旬までの救急隊出場件数は1日あたり18件〜41件で推移していたものの、16日には47件に増加。20日から23日にかけては連日40件を上回った。1日の平均出場件数(7月1日〜25日)は約35件で、昨年同時期(約25件)から10件増えた。この傾向は市全体も同様で、同期間の出場件数は約2万1000件で昨年から約5300件増加した。
同署は急増の要因について「断定はできないが、新型コロナの感染拡大の影響が大きいと思われる」と説明。市内の新型コロナの陽性患者数も7月中旬から急増し、20日には6000人を超えていた。
同署救急隊の出場件数(7月1日〜25日)を傷病程度別にみると、現段階で判明しているもので入院を必要としない軽症が359件、入院を要する中等症が234件、命の危険の可能性がある重症が26件。重篤は15件、死亡4件だった。また、年齢別では高齢者(65歳以上)が現段階で半数近くを占めている。
適正利用を
出場件数が急増するなか、同署は救急車の適正利用を呼びかけている。脳疾患や心疾患などは救急隊による迅速な処置や病院搬送が救命や後遺症の軽減、早い社会復帰につながる。その一方、病院までの移動手段と思われるような救急要請も過去にあったという。
同署では急な病気やけがで救急車を呼ぶか迷った際は、受診の必要性を電話で相談できる横浜市救急相談センター「♯7119」や、スマートフォンなどで緊急性を確認できる「横浜市救急受診ガイド」の活用を促す。また、顔や手足のしびれ、ろれつが回らない、激しい頭痛、呼吸困難などの症状が出た場合は重大な病気やけがの可能性があるとして、ためらわずに119番通報して欲しいとしている。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|