神奈川県立横浜ひなたやま支援学校(南瀬谷)と障がい者支援のNPO法人でっかいそら(本部/瀬谷)がタッグを組み10月14日(金)、「秋のパン祭り」を瀬谷駅近くの生活介護事業所・紙風船(本郷3の1の21)で開く。生徒手作りのオリジナルパン「ひなたやまベーカリー」などを販売する試み。コロナ禍で減少している販売機会を設けるとともに、障がい福祉の啓発につなげたい考えだ。
同校は2013年の開校で、中学校を卒業した知的障がいのある人などが通う。パン作りは生徒たちの働く意欲を育み、社会生活に必要なことを学ぶ作業療法の一環だ。ひなたやまベーカリーと銘打ち、食パンや惣菜パンなど50〜60種類を製造する。新作にも取り組んでおり、昨年度はあんこを渦状に練り込んだ「ラウンドあん食パン」を開発した。
販売は学校で地域向けに行うほか、下瀬谷地域ケアプラザや近隣高校に出張するなどしている。しかし、新型コロナの影響で機会が減少。20年度は全て中止となり、21年度から段階的に再開している。西本脩平教諭は「緊張を乗り越えて接客することが生徒の自信になる。達成感も大きい」と販売体験の重要性を説明する。
「お互いの刺激に」
秋のパン祭りは瀬谷区障害者地域自立支援協議会の活動を通じて、本間久美子教諭と同法人の望月孝敏さんの接点があったことから実現した。連携したイベントは初で、「事業所の利用者と生徒たち、お互いにとって良い刺激になるはず」と望月さん。また、障がい福祉の啓発につながることを期待しているという。
当日はひなたやまベーカリーの各種パン(300個)に加えて、同法人の事業所が製造するオリジナルブレンドコーヒーやドライ野菜・フルーツを販売。瀬谷方面の生徒と事業所の利用者が協力して接客する予定だ。
「イベントを通じて障がい福祉の持つ”元気な力”を感じてもらえれば」と望月さん。本間教諭と西本教諭は「生徒たちの生き生きとした表情を見てください」「みんなが一生懸命作ったパンの美味しさを味わって欲しい」と呼びかける。
開催時間は午後2時〜3時で、荒天中止。問い合せは紙風船【電話】045・442・3861。
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