佐藤署長から感謝状を受け取った松本さん（中央）と益田代表
瀬谷交通(有)（北町／益田裕隆代表取締役）のタクシー乗務員・松本浩武（ひろむ）
さんが12月14日、乗客に対する積極的な声掛けによって特殊詐欺の被害を防いだとして、瀬谷警察署（佐藤良一署長）から感謝状を贈呈された。
同署によると、11月28日、区内在住の70代女性宅に区役所職員を名乗る男から、医療費の還付金に関する電話があった。「今すぐに手続きしないと間に合わない」と言われた女性は、タクシーを手配して指定されたコンビニに向かった。
タクシー乗務員として10年以上働いている松本さん。この時は「近くに目印となる銀行や店舗があるにも関わらず、行き先がビルの名前で『変だな』と思いました」と違和感を覚えたという。コンビニに到着してからも女性が犯人と電話している様子からＡＴＭに誘導されていることを察して、「ちょっと待ってください。これ、オレオレ詐欺とかじゃないんですか」と声掛け。女性は当初納得しなかったものの粘り強く説得して、すぐ近くの交番まで送り届けた。
贈呈式は同署で開催。佐藤署長から感謝状を受け取った松本さんは、「お金を振り込んでしまったら取り戻すことは難しいと思う。被害を防ぐことが出来て良かった」と笑顔で話した。益田代表は「（松本さんは）仕事に一生懸命。詐欺を防ぐことが出来て誇らしい気持ち」と、その行動を称えた。
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