横浜市の保育所待機児童数が5月18日に発表され、市内各区で減少傾向にある中、瀬谷区でも待機児童数が減少した。区内の既存認可保育園の定員数拡大や、認定こども園や横浜保育室を新設するなど、受け入れ定員数が増えたことが減少につながったとみられる。
待機児童数とは、認可保育園に入所を希望する児童で、希望の保育園に入所できず、他の保育サービスも利用していない児童の数。 区内では、保育所の入所希望者が増加しており、2008年度の4月1日には29人だった待機児童数が、10年度には59人と2年間で約2倍になっていた。
今年4月1日時点の区内の認可保育園入所児童数は1151人、待機児童数は14人。昨年度に比べ入所児童数は147人増加したが、待機児童数は45人減少した。
市では、待機児童対策として2010年度の予算に約85億円を計上。区内では認可保育所を2カ所新設したほか、特に入所希望の多い0〜2歳児の受け入れを増やすため、市立保育園を改修するなどして、今年度の定員数を10年度より157人増の1192人に拡大した。ほかにも、市が助成する無認可保育所の横浜保育室の新規開設や、少人数の子どもを預かる家庭保育福祉員の増員など、認可保育園以外の保育サービスの充実も図った。
保育コンシェルジュによる相談業務も強化
瀬谷区では今年2月から、保育サービスの相談を受け付ける専門職「保育コンシェルジュ」を設置。4月1日から希望の認可保育園に入所できなかった家庭約70件に電話し、他の空いている保育園や横浜保育室の紹介など、ニーズに合わせた保育サービスを提案した。その中で1割弱の人が、希望の認可保育園入所以外の方法を選んだという。
瀬谷区で保育コンシェルジュを務める箱木文子さんは「相談を受ける中で、認可保育園が安くて安心というイメージを持っている人が多いと感じた」といい、利用者のニーズを聞き取り、一時預かりと横浜保育室の併用など、様々な保育サービスとのマッチングを進めている。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|