横浜市水道局は今年3月、Web上の地図機能(グーグルマップ)を活用し、災害時の市内応急給水拠点を検索できる「スイスイまっぷ」を新たに作成。同局のホームページ内で公開している。
今回、「スイスイまっぷ」を作成した最大の理由が、応急給水拠点の市民の認知不足。昨年度行った市民への意識調査で、応急給水拠点の場所を知らないと答えた人が66・6%に上り、2010年の49・7%を大きく上回ってしまったという。同局では東日本大震災後にも関わらず大幅に悪化した事態を受け止め、今年の3月11日に合わせて発表できるよう、1月から作成を進め先月の完成にこぎつけた。
災害時の応急給水拠点は横浜市内で515カ所あり、地下給水タンクが134カ所、緊急給水栓が358カ所、配水池が23カ所。同局によると全て合わせると全市民の10日分の量に相当するという。瀬谷区内には地下給水タンクを5カ所、緊急給水栓を14カ所設置。おおむねタンクと配水池は半径約1Kmごと、給水栓を合わせると半径約500mごとに配置できるよう整備されている。配水池は区内にないが、近隣には川井配水池(旭区)や高塚配水池(泉区)などがある。
水道局では現在、同マップ作成のほかにも、広報よこはまの災害対策特集号発行や地下給水タンクの給水体験など水の備えに関するPRに力を入れている。
同局職員は「webで見られるようにしたことで自宅の近くの応急給水拠点を確認して欲しい。再三言われていることだが、3日分の水の確保は実践してもらいたい」と話している。
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