今年に入り横浜市で住宅火災による死者が9人(2月17日現在)。その後の調べで死者全員が65歳以上の高齢者であることが分かった。瀬谷消防署では2月14日、高齢者と接する機会の多い訪問介護員・看護師に対して防火防災研修会を実施するなど安全対策を推進すると共に、広く注意を呼びかけている。
今年に入って横浜市内で発生した火災は164件(2月17日現在)。そのうち住宅火災は72件で、主な原因はこんろ(食用油の加熱出火含む)14件、ストーブ10件、たばこ9件、放火(疑い含む)6件、ローソク5件だった。死者が発生した火災は8件で、亡くなった9人全員が65歳以上の高齢者。8件中6件は、0時から6時までの就寝時間帯に発生している。
瀬谷消防署では2月14日、急増する高齢者の住宅火災を防止しようと、高齢者の生活支援や看護を行う訪問介護員・看護師に対して防火防災研修会を実施。参加者自身が防火防災に関する知識や技術を身につけるだけでなく、高齢者宅を訪問する際に助言などを行うことで、高齢者への安全対策を図ることが狙い。
研修会には区内の訪問介護事業所など15事業所から24人の介護員・看護師が参加。防火防災に関する座学の後、防災指導車による震度体験、煙から避難する方法を学ぶ濃煙体験、水消火器による初期消火体験、心肺蘇生法・AED使用法などの救命体験を行った。研修会終了後のアンケートでは参加者全員が「今後このような研修があればまた参加したい」と答え、「高齢者宅に訪問した際に役に立つと思うか」の問いにはほぼ全員が「思う」と答えていた。同署では、今後も高齢者の被害増加が懸念されることから、老人クラブや自治会などに積極的に働きかけ、同様の研修会や訓練を実施するなど注意喚起をしていきたいとしている。
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