荒廃竹林の整備や環境学習支援などの活動を行う「NPO法人楽竹会(奈良部岩次理事長)」がこのほど、第20回横浜環境活動賞・市民の部の実践賞を受賞。3月3日、横浜情文ホールで催された式典で表彰された。
NPO法人楽竹会は、現役時代に培った知識や経験を地域の自然環境保全や創造に役立てようと2002年に設立された(2005年にNPO法人化)。横浜市内だけでなく神奈川県内外で広く活動し、現在会員数は91人。荒廃竹林整備のほかに、廃材となる竹から竹炭や竹酢液、竹工芸品などを製作。竹で作った「竹琴太鼓(叩くリズム太鼓)」を使って高齢者施設や病院での訪問演奏も行っている。竹を叩きながら大声で歌うことは、高齢者の心身機能の活性化や健康回復にも役立つという。そのほか、ひょうたん栽培や竹工作などの環境学習支援、ヨコハマ市民まち普請事業としてホタルの里山づくりの整備活動等を行うなど積極的に活動している。同会は2006年にも同賞を受賞している。受賞以降も精力的に活動を続けていること、竹の利用法などについて他の地域に広く紹介することで他の団体の活用例にもつながることを期待しての受賞となった。
奈良部理事長は「受賞の朗報に接して、会員一同感激を新たにしております。今回の受賞で私たちの活動が独りよがりなものではなく、普遍性のある事業であるとお墨付きをいただけたので、新たなエネルギーを注入させる絶好の機会となりました。これからも次世代に継承するロマンを求めて課題解決の一端を担いながら、こころ癒せるまちづくりに取り組んでいきたい」と喜びのコメントとともに今後の抱負を語った。
横浜環境活動賞は、地域で様々な環境保全や再生、創造への取り組みを積極的に行っている個人・団体を市が表彰する制度。市民の環境に対する関心を高め、地域の環境活動を推進し、環境にやさしいまちづくりを進めることを目的に1993年に創設された。昨年までに211の個人・団体が表彰され、今年度は22団体が選ばれた。
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