歩行者らの安全な通行確保を目的とした速度規制区域「ゾーン30」がこのほど、下瀬谷中学校周辺に設定された。東野地区に続き瀬谷区では3カ所目。グリーンベルト等で自動車の速度抑制が期待される。
今回「ゾーン30」に設定された下瀬谷中学校周辺の市道「瀬谷第357号」は、中原街道や環状4号線が出来たことに伴い、抜け道として使われるなど交通量が増加。直線道路のため適性速度を超えた走行も多く、住宅がある東側は片側歩道となっていることで、日頃から危険を訴える住民も多かったという。
2012年には、自動車との接触を避けようとした歩行者が転倒する事故が2件発生。これを受け、下瀬谷第三町内会では13年1月、5人からなる「市道瀬谷357号線安全対策チーム」を立ち上げた。
同年9月に行われた土木事務所との3回目の会議で、「路肩の内側に1・18m幅の歩道域を確保し、グリーンベルト塗装を行うこと」「中央線を消去すること」等の対策案が決定。同年11月に土木事務所と瀬谷署へ正式に要望書が提出された。同署が「ゾーン30」の候補地として市道を含む周辺地域を挙げていたこともあり、話し合いは順調に進み、実施に至った。
同チームの清水二郎代表は、「家から出るとすぐ目の前を車が走っていて、危険を感じている人が多かった。グリーンベルトが出来、安心して堂々歩けるようになったという声も上がっている」と実感を語り、「運転手の中にはまだ知らない人も多いと思う。歩行者の安全確保には運転手の協力が必要なので、これからも呼びかけていきたい」と付け加えた。
東野地区で既に整備されている「ゾーン30」について、瀬谷署は「効果測定を引き続き行っている。設定には基準も多く次回は未定だが、地域からいくつか声が挙がっているため、今後2〜3カ所は増やすことになるのでは」と話した。
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