阿久和南部連合自治会に所属するユートピア自治会(榛沢孝太郎会長)は11月30日、住民参加の防災訓練を実施し、災害時に各家庭の安否を確認する「黄色いハンカチ」作戦や消火訓練、AED講習などを行った。
「黄色いハンカチ」作戦は、同自治会が6年前から行っている防災活動の一つ。災害発生時、家族全員の無事が確認出来れば、自宅のドアや玄関先などに「黄色いハンカチ」を掲げることになっており、迅速な安否確認に繋がると期待されている。
防災訓練では12の班ごとに安否確認が行われ、ユートピア公園に設置された本部へ担当者が報告。人数が一目で分かるよう、連絡掲示板に書き込んだ。
今回は、同自治会252世帯のうち203世帯、約8割の家庭が黄色いハンカチを掲示するという結果に。これを受け、阿久和南部連合自治会の防災担当を兼務する榛沢会長は、「今年は自然災害が多く、防災への意識が高まったのか、例年以上の参加があった。黄色いハンカチによって、困っている人がどこにいるのか分かるようになれば」と話した。
また、同自治会では隊員50人からなる自主防災隊を組織し、救護班や備蓄班などに分かれ活動している。自治会の安心と安全を確保するため、10年ほど前に発足した同隊。「消防団はカバー出来る範囲に限界があるため、それよりもさらに踏み込んだ組織にしたい」との思いがあるという。
黄色いハンカチと自主防災隊は、共に同自治会独自の取組み。榛沢会長は、「近隣自治会にもこの活動が波及してほしい。瀬谷区全体で防災に取り組んでいけたら」と話し、備蓄の量など、改善に向けて検討を重ねるとしている。
訓練後には同隊隊員による芋煮が振る舞われ、参加した住民らが交流する姿が見られた。
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