7月11日に開幕した第97回全国高校野球選手権神奈川大会で、準々決勝に駒を進めた横浜隼人=阿久和南=は24日、横浜に4―5で惜敗。昨秋と今春の県大会に続き、3期連続のベスト8進出を果たした。
今夏限りで勇退する、渡辺元智監督率いる横浜との決戦。4―1で迎えた8回表、2点本塁打を浴びた林明良(あきら)投手(2年)に代わり、エース山口直也投手(3年)がマウンドを託された。「流れを切って味方の追加点につなげたい」。そう念じて腕を振ったが、スクイズと適時打で8、9回に1点ずつ失い勝ち越しを許した。1点を追う9回裏、隼人は2死から大堀純一選手(3年)が左前安打で逆転ムードを演出したが、反撃はそこまでだった。
「(中三川主将が)メンバー外の選手にいつも『ありがとう』と声をかけてくれたり、部員157人の大所帯をよくまとめてくれた。みんなよく頑張った」と水谷哲也監督。試合中、三塁コーチャーとして声を出し続けた中三川航太郎主将(3年)は「能力のない自分についてきてくれたみんなに感謝している。メンバーとは一生付き合っていきたい」と涙ながら話した。
林凌央(りょう)投手(2年)の父親で父母会長の泰浩さんは、「残念だが、できることは全てやり尽くした結果。人間性を磨くチームの伝統が、後輩たちに受け継がれていけば」と語った。
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