瀬谷警察署(飯島政則署長)は7月14日、区内で発生した交通事故現場において、交通整理などを行い警察活動に協力したとして、瀬谷西高校1年の女子生徒4人に感謝状を贈呈した。
6月16日の午後7時33分頃、「瀬谷駅北口前」信号付近の路上で、道路を横断中の50代女性と普通乗用車が衝突する事故が発生した。同校バスケットボール部所属の黒崎愛望(まなみ)さんと高山春美さんは、部活の練習から帰宅する途中で事故に遭遇。歩行者と車が衝突した際の「ドン」という音や叫び声を聞き、現場に駆け付けた。女性は血を流して倒れていたが意識はあり、その場にいた8人ほどで119番通報や負傷した女性の介抱、交通整理を実施。当時の状況について「まず自分たちがやらなきゃと思った」(黒崎さん)「考えるよりも先に行動していた」(高山さん)と話した。事故の発生に気付かず現場に進入しようとする車もあったため、黒崎さんと高山さんは後続車1台ずつに状況を説明。中には話を聞いてくれない人や心無い言葉を浴びせる人もいたが、渋滞中の車約20〜30台に分担して声をかけ続けたという。そこに同部の大沼瑠菜さんと佐藤あみさんが通りがかり、合流。2人はバスロータリー付近で車を誘導した。「車がすぐ近くを通って怖かった」(佐藤さん)と慣れない交通整理に戸惑いながらも、現場に居合わせた人たちと尽力。その後、通報を受け駆け付けた瀬谷署員らに引き継いだ。
勇気ある行動を評価
飯島署長は「事故に遭遇した時は驚いたと思うが、二重の事故を防ぐため現場で頑張ってくれた。機転を利かせてくれたおかげで大事に至らず済んだ」と話し、感謝状を贈呈。同席した同校の須田敏勝校長も「なかなか出来ることではない。よくやってくれた」と4人の勇気ある行動を称えた。
日頃から「人の役に立てるように」と部活動の顧問から言われているという4人。大沼さんは、「部活での教えを実践できた。今後も生かしていきたい」と力強く語った。
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