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瀬谷区版 公開:2016年10月6日 エリアトップへ

「瀬谷丸」の魚が給食に 二つ橋小で独自献立

社会

公開:2016年10月6日

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4年生児童らと給食を楽しむ八重樫選手(写真右から2番目)
4年生児童らと給食を楽しむ八重樫選手(写真右から2番目)

 瀬谷区の有志らによって、東日本大震災で被災した岩手県大槌町に贈られた定置網漁船「瀬谷丸」。この船で獲れた魚を学校給食に取り入れる試みが9月29日、二つ橋小学校(宮路ますみ校長)で行われ、児童らが大槌の魚を味わった。

 地元漁師らの声を受け、2012年3月に発足した「三陸沖に瀬谷丸を!」実行委員会(露木晴雄実行委員長)。区内で行った募金活動で集まった3625万円を基に、漁船「瀬谷丸」を建造し13年6月、同町で進水式を行った。それ以降も度々大槌町を訪れ、交流を続けてきた実行委員会のメンバー。同年11月には現地で水揚げされた魚介類を「そうてつローゼン三ツ境店」で販売するなど、瀬谷区と大槌町をつなぐ「瀬谷丸」の活動が拡大してきた。

 給食に「瀬谷丸」で獲れた魚を取り入れる構想は「以前から考えていた」と露木委員長。同町の水産加工会社「小豆嶋漁業株式会社」の工場が完成したことで実現に向け動き出し、話し合いや試食会などを経て、当日を迎えた。

 全校集会で児童らの前に立った露木委員長は、「瀬谷丸は区民の皆さんの熱い気持ちが形になったもの。『いただきます』という気持ちを忘れず食べてほしい」と呼び掛けた。会にはゲストとして、IBF世界ライトフライ級チャンピオンで、東北支援活動を行っているプロボクサー・八重樫東選手や、横浜市出身の歌手・May J.さんが来校。子どもたちと「瀬谷丸」の軌跡を振り返り、May J.さんは合唱部と「ビリーヴ」を歌い盛り上げた。

 この日の献立には「瀬谷丸」で獲れた鮭のフライが登場。八重樫選手と給食をともにした4年1組では、子どもたちから早速「おいしい」と感想が飛び交った。守屋梨沙さん(6年)は、「外はカリカリ。鮭は脂が乗っていておいしかった」と笑顔で味わっていた。

 露木委員長は「給食を味わう子どもたちの笑顔がすべて語ってくれている。今日で終わったら意味がない。活動を広げていけたら」と力強く語った。給食の試みは、今後区内のいくつかの学校で実施される予定。

両陛下が大槌町へ

 9月28日と29日、「希望郷いわて国体」ご臨席のため岩手県を訪問していた天皇、皇后両陛下が大槌町を訪問され、市場や町役場を回って被災者を励まされた。さらに、漁港で水揚げの様子なども視察された。

「ビリーヴ」を歌うMay J.さん
「ビリーヴ」を歌うMay J.さん

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