区内の公立中学校5校が11月から12月にかけて、合同でユニセフ募金を行う。昨年に続き2度目の取り組み。5校一斉に行うことで各校の連携を図り、募金を通して世界の子どもたちの現状やユニセフの活動を知るなどの目的がある。
瀬谷中学校・原中学校・南瀬谷中学校・東野中学校・下瀬谷中学校の5校は年に一度、日頃の生徒会活動を報告し合う生徒会交流会を行っている。合同ユニセフ募金は、2014年の交流会で南瀬谷中が提案し、昨年からスタート。区内5校が集まる機会は少ないことから、「全体の歩調を合わせ、何か一斉にできないか」との思いで募金活動の実施を決めたという。今年は9月12日に交流会を開催。そこで昨年同様、5校合同のユニセフ募金を行うことが提案され、各校での実施が決められた。また、募金の呼びかけについては、5校共通で使用するポスターも準備。瀬谷中学校が制作を担当したもので、五輪をイメージした色使いや、ピースサインをつなげて星形を形づくっている部分などは、すべて平等という意味なども込められているという。
幹事校は南瀬谷
交流会の今年度の幹事校を務めた南瀬谷中学校(山川伸二校長)は、全校での募金活動に先駆け、あす同校で行う合唱祭の会場で保護者向けに実施する予定。受付に募金箱を設置し、協力を呼び掛けるとしている。その後は生徒向けに、11月29日(火)から12月1日(木)の3日間、朝の登校時間に生徒会役員らが募金箱を持ち、生徒に募金を呼び掛ける。
生徒会長の上嶋凛君(3年)は、「5校合同で募金を行うことは、他校を意識してモチベーションも上がり、いつもより募金額も上がる。良い企画だと思う」と話し、通常の募金との意識の違いに触れた。ユニセフの活動についてより知ってもらい、募金への協力を呼び掛けようと、同校では独自に2、3分のビデオを用意。昼食の時間に各クラスのテレビで放送する。ビデオ制作を担当した副会長の大西空君(3年)は、「動画を作ったことで知らなかったことを学べた。どういう人たちが困っているかなどを知ることで、より募金を理解してもらえれば」と話した。
募金の期間などは各校で決定。12月10日までに行い、集まった募金は一度南瀬谷中学校に集められ集計した後、各校で金額を共有。ポスターを作成して、結果を報告するとしている。
山川校長は、「5校が互いに意識したり声を掛け合ったりしながら、気持ちが一つになるきっかけになれば」と期待を寄せ、「生徒たち自身が動くことで、社会の役に立っているということを実感できる機会になっていると思う。こういう動きが広がっていくと、中学校としても伸びていくのでは」と話した。
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