3月26日・27日に山形県で行われた「第18回全国中学選抜卓球大会」で、阿久和南の横浜隼人中学校女子卓球部が初優勝した。団体優勝は中学・高校卓球部を通して初の快挙。「思い切りやろう」を合言葉に、過去2回準優勝するも越えられなかった壁を乗り越え、14回目の挑戦で頂点に立った。
先輩の優勝を契機に
同部は昨年12月の県中学校秋季大会で優勝し、今大会の出場権を獲得。また、今年1月には、日頃ともに練習している高校卓球部の笹尾明日香さんが全日本選手権ジュニアの部で優勝を果たした。この結果が部員の奮起を促したと言い、「身近な先輩の優勝を見て、『自分たちも』という思いが芽生えたのでは」と、顧問の大越時恵教諭は話す。
団体戦は4シングルス・1ダブルスの6人制。3番目に行われるダブルスによって全体の試合の流れが変わることも少なくないという。「個人で勝てない相手でも、ダブルスだと勝てる場合がある」(大越教諭)と、同部では連携の精度を高めて大会に臨んだ。
ダブルスで流れ掴む
大会は第1ステージがリーグ戦。1グループ3チームで戦い、同部は全勝で1位通過。ラリーが続くこともあったが、会場の雰囲気に飲まれることなくプレーできていたという。第2ステージのトーナメント戦では、準々決勝で明豊中学校(大分県)と対戦。接戦になる展開もあったが、ダブルスで出場した2年生ペアが踏ん張り、3対0で勝利。大会前の練習で強化していたとおり、ダブルスで流れを引き寄せた。
準決勝で玖珂(くが)中学校(山口県)を下し、迎えた決勝の相手は、昨年春と夏の全国大会で敗れている大阪府代表の昇陽中学校。シングルスは2試合とも1年生が出場し、接戦の末、逆転に成功した。ダブルスに挑んだ遠藤優葉(ゆうは)キャプテンは、「(前半が終わって)いけると思った。絶対勝つという気持ちだった」と振り返った。ストレートで3セットを先取し優勝が決まると、選手たちは飛び跳ねて喜びを爆発させた。
遠藤キャプテンは、「大会前の合宿で互いにアドバイスし合うなど、チームの雰囲気も良かった。優勝できて嬉しい」と笑顔を見せた。大越教諭は、「ここに至るまで多くの方に応援してもらい、すべてが繋がっての勝利。感謝の一言に尽きる」と話した。今後は1年生も入り、新チームとなる。技一つひとつの質を上げるなど個々の引き出しを増やし、夏に向けてさらなる飛躍をめざす。
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