「命や平和の大切さを考えるきっかけに」――。8月11日(祝)、瀬谷公会堂でアニメーション映画「この世界の片隅に」が上映される。作品に共感し、上映会を成功させようと動く実行委員の二谷敏子さん、吉田美由紀さん、鈴木和枝さんに話を聞いた。
広島県呉市を舞台に、戦時中、質素ながらも家族と穏やかに暮らす主人公の日常を描いた、同名漫画のアニメ映画化作品。昨年11月の公開以降注目を集め、現在も各地で上映が続く。
実行委員の二谷さんは元々同作が気になっており、試写で見たことで、瀬谷区で上映したいという思いを強くしたという。以前、区で「親と子の良い映画を見る会」を企画していたメンバーの一人でもあり、当時のノウハウを活かし、上映へと動き出した。
「やれることは全部やろう」というのが実行委員の合言葉。多くの人に足を運んでもらおうと、ポスターを貼ってもらえるよう店舗に交渉したり、各中学校や高校に案内に行ったりと、地道な広報活動を展開。「作品を知っている方も多く、協力的でありがたい」と二谷さん。メンバーの鈴木さんは、自身も疎開などを経験。「映画を通して当時の暮らしを知ってほしい。子どもたちは、今は分からなくてもいつか理解できる時が来るのでは」と涙を滲ませた。当日も多くのボランティアが参加する予定。吉田さんは、「一人でも多くの人と思いを共有できれば嬉しい」と話した。
上映は【1】10時【2】13時【3】16時【4】19時。前売券(くまざわ書店三ツ境店、天一書房瀬谷店で販売)は900円(高校生以下700円)。当日990円。詳細は二谷さん【電話】361・8965。
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