三ツ境南口商店街のマスコットキャラクター「ミックル」のテーマソングの歌い手を決める公開オーディションが8月5日に三ツ境駅南口近くで開かれ、高校2年生の木村陽穂(あきほ)さん(三ツ境在住)が参加9組の頂点に輝いた。商店街では9月にレコーディングを行い、秋頃に音源などを動画投稿サイトでアップする予定。
ミックルは2008年に誕生した”妖精”。商店街のすぐ近くにあり、蚕の神を祭神とする白姫神社とのつながりを思わせる、白く丸みを帯びたまゆ玉のようなフォルムが、人気を集めている。
テーマソングは知名度を上げ、区民に愛着を持ってもらおうと昨年に創作。商店街の会員と親交のある只野賢二さんが作詞・作曲、三ツ境で生まれ育ったダンスインストラクターのМОRITОさんがダンスの振り付けを手掛けた。明るく伸びやかな曲調で、歌詞には「思いが溢れる It's my home town、 Mitsukyo」などとあり、”三ツ境愛”が盛り込まれている。
初挑戦で堂々と
オーディションは、自由曲とテーマソングをステージで披露する形式。三ツ境や近郊に暮らす8歳以上の女性を対象に参加を募り、小学生〜大学生・社会人・主婦・シンガーソングライターなど9組がエントリーした。
歌うことや音楽を聴くことが好きで、小学生の頃はエレクトーンを習っていた木村さん。今回の様なオーディションに挑戦した経験は無かったが、街でポスターを見かけて出場を決意した。「大勢の前で歌うのは怖いけど、地元の商店街だから頑張れると思ったんです」と振り返る。
本番に向けては母の久美子さんとカラオケ店で、テーマソングと自由曲に選んだゆずの「表裏一体」をトレーニング。特にテーマソングは、入念に練習を繰り返した。
当日は他の参加者の上手さに気落ちしたが、ステージに立つと自然と落ち着いたという。「照明がまぶしくて、思っていたより観客の顔が見えなかったんです」。2曲を堂々と歌い上げた。
結果発表で、名前が呼ばれた時は「何かの間違いじゃないか」と思ったそう。「今も、選ばれた実感が無いんですよ」とはにかむ。商店街によると、歌唱力や潜在能力の高さ、木村さんの声質がテーマソングのイメージにマッチしている点が選出につながったという。
秋に生歌披露も
スタジオレコーディングは9月に実施。秋頃、動画投稿サイト「You Tube」に音源や完成動画をアップする予定。また、10月には三ツ境のハロウィーンイベントで、木村さんの生歌披露も計画している。
ミックルについて「カブみたいなかたちで可愛い」と言い、母の日や敬老の日には商店街の花屋で買物するという木村さん。今後の活動について「自分なりに頑張りたいです」と笑顔で語った。
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