瀬谷区の2018年の火災発生件数(速報値)は17年から29件減り、1990年以来という21件だったことが瀬谷消防署の調べで分かった。特に、17年に相次いでいた放火(疑い含む)が大幅に減少した。
放火が減少
同署によると、18年の主な出火原因は放火(疑い含む)が7件。たばこ5件、灯火(仏壇の灯明)2件、ストーブ2件、こんろ1件と続く。種別でみると建物11件、車両3件、ごみやシートなどその他7件。死者と負傷者は、それぞれ1人と7人だった。
17年の放火件数は28件で、特に宮沢や阿久和南で頻発した。これを受けて同署では、消防隊が周辺を巡回したり、ポスターや看板で住民に注意を促したほか、熱感知の防犯カメラを設置するなど対策を進めた。こうした動きが、放火減少の一因になったとみられる。また、昨年2月には、区内市営住宅での連続放火容疑で犯人が逮捕されていた。
昨年は火災件数が大きく減った一方で、焼損床面積が847平方メートルと、前年(265平方メートル)から582平方メートル増えた。3月に木造住宅などが延焼する大きな火事が2件起きたためで、どちらもたばこが出火原因だったという。
予防呼びかけ
空気が乾燥し、暖房器具の使用が増える冬場は火災が発生しやすい。同署では火災を防ぐポイントとして、コンセント周りの掃除、ストーブの周囲に燃えやすいものを置かない、ファンヒーターなどの給油は火を消して行うなどを挙げる。たばこについては、吸い殻を捨てる際に火が消えているかしっかり確認すること、灰皿に水を溜めることなどが重要だという。
また、放火にも注意が必要だとして、「ごみは決められた日時に捨てるようにして、燃えやすいものを家の周囲に置かないようにして下さい」と呼びかけている。
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