ゲリラ豪雨や台風などに備えようと、境川の浸水想定区域にある下瀬谷保育園(森さくら園長/北新15の4)とDCMホーマック瀬谷店(亀谷陽次郎店長/北新25の1)が6月25日、風水害時の一時避難場所の提供に関する覚書を瀬谷消防署で締結した。園児が早期に自主避難できる体制を整える狙いだ。
同署によると、境川水系の浸水想定区域には高齢者や障がい者、乳幼児など「要援護者」のいる施設が26カ所ある。これらのなかには高台や指定避難場所から離れている施設もあり、要援護者の安全確保が課題だった。
こうした状況を受けて、区内事業所や団体が加盟する「Seya防災ネットワーク」(奥田貴生会長)が2年前から、一時避難場所の提供を推進しており、これまでに14の福祉施設が覚書を結んでいた。保育園と物販店の締結は初。境川の氾濫による浸水の発生、またはその可能性がある時に、保育園の園児らはホーマックに一時避難する。
両施設はこの日、奥田会長、瀬谷区の石原孝副区長、同署の西川浩二署長の立ち会いのもと覚書を交わした。「川のそばにあるため風水害を心配していました。ホーマック瀬谷店は保護者が迎えに来やすい場所なので安心です」と森園長。亀谷店長は「地域に根ざした企業を目指している。今回のような取り組みが、他の店舗や自治体にも広がれば」と期待を寄せた。奥田会長は「Seya防災ネットワークでは、顔の見える関係づくりを進めています。一時避難場所の提供は、その精神に基づいた素晴らしい取り組みです」と話した。
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