瀬谷区における2019年の火災発生件数(速報値)がこのほどまとまり、1969年の区制施行以降で最も少ない16件だった。放火(疑い含む)が18年から4件減ったことが要因で、瀬谷消防署では地域住民らによる見守り活動などが奏功したとみている。
同署予防課によると、19年の出火原因はこんろと放火(疑い含む)がともに3件で、マッチ・ライター(2件)、風呂かまど(1件)、配線器具(同)と続く。火災種別は建物9件、車両2件、ゴミなどその他が5件だった。負傷者数は18年から1人減の6人。死者数は、阿久和東の火災で亡くなった2人だった。
放火は17年が28件と多かったものの、18年に7件と大きく減り、19年は3件だった。減少した要因について同課は、見守り活動など地域における「自助」の効果を強調。「地域の厳しい目が抑止になります。火災を防ぐだけでなく、防犯にもつながります」と職員は説明する。また、夜間にゴミ出しをしないなど、狙われにくい環境づくりも重要だという。
予防を呼びかけ
冬は空気の乾燥や、暖房機器の使用などによって火災が多い。同署では予防方法として、コンセント周りの清掃や、グリルの受け皿に油を溜めないことなどを挙げる。また、火種が残ったまま吸い殻を捨てて火災になることもあるとして、灰皿の燃え残りを無くすよう呼びかける。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|