新型コロナウイルスの感染拡大に伴い1月7日、神奈川県を含む1都3県に緊急事態宣言が発令された。発令を受けて当編集室では、福祉事務所と保健所の機能を併せ持つ瀬谷区福祉保健センターの高野つる代センター長にインタビュー。予防法や緊急事態宣言下の過ごし方などを聞いた。 1月22日起稿
1月から患者増加
--瀬谷区内の感染状況を教えて下さい。
「瀬谷区でも1月に入ってから、患者数が大変増えています。昨年春は、近隣のクラスターなどもあり医療・福祉関係者が多かったのですが、秋にはほとんど患者発生が無くなりました。1月に入り、会社員、自営業、学生、子ども、主婦、高齢者など様々な方が感染しています。
幸い多くの方が、無症状か、微熱程度の軽い症状です。生活習慣病などをお持ちの方の中には、高熱や呼吸苦など重たい症状の方も見られましたが、多くは自宅療養や入院治療によって順調に快復されています」
--感染を防ぐために、どのような予防策をとれば良いでしょうか。
「区民の皆さまには、緊急事態宣言も出されましたので、引き続き感染予防をお願い致します。双方マスクをせずに、1m以内で15分以上会話や食事などの接触がある場合は、濃厚接触となります。マスクの無い時間は、できるだけ短く、更に距離も空けていただくようお願いします。
高齢者や、糖尿病など感染した際にリスクの高い疾患をお持ちの方は、かかり付け医の受診を継続した上で、家庭内外での濃厚な接触を避けるようにしましょう」
生活不活発病に注意
--緊急事態宣言下の暮らしで気を付けるべきことは。
「家庭に閉じこもることによる生活不活発病といった健康被害も大変心配です。気の合った仲間との安全な交流、良好な睡眠、日光の下のしっかり運動、適切な食事などの健康管理も大切です」
--感染した場合に備え、準備しておいた方が良いことはありますか。
「感染源が特定できない方が増えています。どこで感染するかわかりません。ご自身が感染した時を想定して、日頃から2週間分の常備薬や生活に必要な物を備えておくと、いざというときに慌てません。また、自宅に介護などお世話をする方がいる場合は、自身が感染した時を想定しておきましょう」
支え合い乗り越えて
--区民へのメッセージをお願いします。
「瀬谷区でも、介護者が感染した時に、自宅に残された要介護者のケアを感染予防の下に担ってくれた方がいました。家の中に食べるものが無くなりそうな感染者のために、福祉のフードドライブからの寄付食料を届けてくれた方もいました。家族で一致団結、工夫しながら自宅療養を終えられています。みなさん支え合いながら乗り越えて行きました。
新型コロナに感染したくて感染した方は一人もいません。感染した方は必死に周囲に広げない様に頑張られています。ぜひ、頑張っている感染者に、温かいご理解を、時にはご支援をお願い致します」
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