横浜市がこのほど、旧上瀬谷通信施設地区で進めている新しい桜の名所づくりに関する基本計画案をまとめた。海軍道路の「桜並木の再生」などが盛り込まれており、市は8月31日(水)まで市民意見を募集している。
瀬谷中学校前から八王子街道までのびる海軍道路の桜並木は昭和50年代に植栽されたもの。当時の本数は定かではないが、1995年時点で約600本のソメイヨシノがあったとされる。
市によれば、海軍道路の桜は直近10年で平均して毎年20本ほど撤去せざるを得ないなど老木化が進んでいるという。21年度当初のソメイヨシノの本数は旧上瀬谷通信施設の土地区画整理事業区域内(八王子街道付近〜中瀬谷消防出張所)と同区域外(同出張所〜瀬谷中学校前交差点)で計282本。このうち17本が樹木医の診断でC(不健全)と判断、または道路維持管理上の理由で撤去された。同区域内で残った231本のうち、A(健全か健全に近い)は42本、B1(注意すべき被害が見られる)は126本、B2(著しい被害が見られる)は63本。
市は2027年の国際園芸博覧会や旧上瀬谷通信施設の街づくりをきっかけに桜並木を再生していく必要があるとして、桜並木に関する懇談会の検討結果や「(仮称)旧上瀬谷通信施設公園基本計画(案)」などを踏まえて、今回の基本計画案をまとめた。
計画案によると、区画整理事業区域内の海軍道路(一部のぞく)は幅員を18mから31mに拡げる計画となっており、拡幅後の歩道部に街路樹に適した桜を植える方針。同出張所から瀬谷中前までの東側歩道部でも桜を植え替えていく予定。また、跡地で整備予定の公園内に桜のある草地広場や桜並木を設ける。
計画案では海軍道路の「桜の記憶の継承」として、既存樹木の移植、接ぎ木による若木の育成などを挙げる。また、地域での植栽や市民参加型の取り組みを行い、愛着の持てる桜の名所づくりを進めるとしている。
市では市民意見募集を受けて、基本計画を取りまとめる考えだ。基本計画案は市ホームページや、各区役所広報相談係などで閲覧できる。
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