東京都で行われた「第46回 全国高等学校総合文化祭」の写真部門で、瀬谷高校写真部の石川悠乃さん(3年)の作品「あみだくじ」が最優秀賞(文化庁長官賞)に輝いた。同部は10年連続で全国大会出場を果たしており、最優秀賞の獲得は2度目。
全国総文祭は音楽・美術・写真・文芸など多彩な分野の作品が揃い、「文化部のインターハイ」とも呼ばれる。今年は7月末から8月にかけて行われた。
写真部門は307点の出品があり、専門家らの審査によって受賞作品が決まった。最優秀賞は、文部科学大臣賞1点と文化庁長官賞2点のみ。石川さんは昨年9月と11月の県大会で特選と入選を獲得しており、神奈川県代表として出品。同部からは遠山珠優さん(3年)も県で上位に入り、全国総文祭に出場した。
日常を別の視点で
カメラが趣味の父親の影響もあり、同部に入った石川さん。日常生活を色々な角度から視点を変えて「変に撮る」ことが好きという。何気ない瞬間が、独特な世界観を持つ作品として成立するよう工夫をこらす。
「あみだくじ」は学校の陸上大会のワンシーン。競技の様子を撮るなかで、たまたま見かけたという階段に座る生徒たちの姿を後ろから捉えた。「パッと見て『いいな』と思って」。階段の座席や柵で区切られている空間が、カメラのフィルムに見えるようアングルを工夫したという。
審査員からは作品が格子状になっており、複数の写真を合わせた「組み写真」のように見えるとして「部分的にも面白く全体としても楽しめる」と評価された。石川さんは最優秀賞について「聞いた時は驚いて実感がわきませんでした」と振り返る。写真を本格的に始めるきっかけとなった父親にも報告し、「すごい喜んでくれました」と嬉しそうに話す。
瀬谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|