鶴見警察署署長に就任した 新井 雅之さん 栄区在住 58歳
地元と共に歩みたい
○…3月19日付けで署長として鶴見署へ。警察人生の中で勤務地が鶴見になるのは初めてだという。区内の印象は、「新しいものと古いものがバランスよくある街」。就任後は、地元の警察ボランティアへ挨拶などに回っている。「みなさん警察に協力的な人が多くありがたい」
○…横浜出身。学生時代は東京工芸大学で写真工学を学び、一度は民間企業に就職。「スタジオ機材などを輸入する会社に入って営業もやった。でも時間が不規則で」と当時を振り返る。退職後、「役人の家で育った」こともあり、公務員試験を受験。「母校の卒業生が警察で鑑識などの技術職として活躍している人も多かったので、自分も鑑識をやろうかと思っていた」。しかし実際は、刑事部門に配属。知能犯捜査や暴力団の取り締まりなどを中心に携わってきた。「仕事はやればやるほど奥が深い。大変ではあるけれど、法と証拠で悪を追い詰めるやりがいある仕事」
○…趣味は釣りやキャンプ、オートバイのツーリングなど、多彩。「今一番好きなのは、日曜大工。無心になれるから。壁も塗るし何でもやる。家を建ててと言われれば建てちゃうよ」と笑う。家族は妻と長男、長女。署長は署の管内に住まなくてはならないため、単身赴任で家族とは離れて暮らしている。「何年も家族で旅行には行けていない。退職したらいろいろ出かけてみたいね」
○…今後の目標は、鶴見を安全で安心して暮らせる街にしていくこと。そのためには、区役所や消防署と密に連携していくことはもちろん、地域住民との協力が欠かせないと考えている。「例えば夜中に少年がたむろしていても、警察は補導することしかできない。抜本的に改善するには、地元の人が『自分たちの街は自分たちで良くしよう』という意識を持って環境から変えていかなくては。地域と一緒に取り組んでいくことを大切にしていきたい」
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