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鶴見区版 公開:2013年7月18日 エリアトップへ

世界に通じる体操選手を育てる 水口 晴雄さん 鶴見ジュニア体操クラブ勤務 54歳

公開:2013年7月18日

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体操は人生そのもの

 ○…教え子の白井健三君が世界選手権の切符を手にした。「鳥肌が立った。指導者からファンになるくらい嬉しかった」。田中3兄弟の次男、田中祐典など日本の体操界を牽引する選手を育ててきた。3年前に鶴見ジュニア体操クラブのコーチに就任。現在も金の卵を多く抱える。「小さい時は選手に近く。大きくなったら離れて選手自身に気づかせる」。選手の自律性を重要視して育成している。今年、昨年度の日本体育協会優秀指導者賞を受賞した名コーチだ。

 ○…体操をはじめたのは中学時代。以来体操に関わり続けてきた。選手引退後、26歳で入学した順天堂大学院で恩師に「有名大のコーチになるのではなく、無名な子をトップレベルに育てなさい」と言われた。これが自身のコーチ人生に大きな影響を与えた。卒業後は家業の印刷会社経営の傍ら、ボランティアで指導にあたるようになった。コーチとして苦い記憶がある。「選手にベッタリくっつきすぎて、伸び悩ませてしまった」。それ以降、選手の器を見極め、大器が小さくまとまらないように「能力を選手自身が見出し、伸ばせるような指導」をするようになった。父が亡くなった後は家業を畳み、コーチに専念。勝利への意識がより高まったという。

 ○…「趣味はない」と言い切るほど体操にすべてをかけているが、2人の娘の話になると自然と顔がほころぶ。「大学4年の長女が先日内定をもらったんだけど、全然教えてくれなくて」と笑う。妻と娘2人。肩身が狭いと冗談めかす表情からは幸せが漂う。

 ○…「体操は人生そのもの。好きなことを仕事にできているのは幸せ」と語るように、今後も日本体操界を支えていくつもりだ。目標は「アテネ五輪に教え子を3人送り込んだコーチに追いつくこと」。白井君のほかに、史上初の全中3連覇を目指す教え子もいる。体操王国日本の未来は明るいのかもしれない。

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