ボランティア団体「Goood Wills」代表として国際問題に取り組む 舩田 祥雅(ふなだしょうま)さん 東寺尾在住 20歳
大志抱きいざ世界へ
○…使わなくなった文房具を途上国へ――世界の貧困削減を目ざすボランティア団体Goood Wills(グッドウィル)代表として、集めた文房具を手に年末からカンボジア・ベトナムへと旅立つ。区内を中心に寄せられた鉛筆や消しゴムを、孤児院などへ贈る「東南アジア文房具プロジェクト」を成功させるべく、仲間とともに駆け回る。
○…小学2年生の頃、旅行好きな両親に沖縄へ連れられ、「戦争と平和に興味を持った」。ふつふつと国際問題への関心が湧き上がり、高校時代には休み時間に国際協力機構で活動経験のある教諭のもとへ話を聞きに行くなど、のめり込むように勉強。東海大学入学後グッドウィルを立ち上げ、教育と環境を軸に様々な国際問題を考えるようになった。「自分たちにとっては当たり前でも、学校へ行けない子どもがいる。全ての子どもに教育を」。文房具店でのアルバイト経験を活かし、スタートさせた同企画。勉強道具を途上国に届けることで、教育環境を向上させ、貧困改善を目ざしている。
○…最近はフランス語学習にも力を入れる。「幼馴染も勉強してる。負けたくない」とはにかみながらライバル心を燃やす。読書も好きで「国際系の本は読んでて飽きない」と、向上心に満ち溢れている。勉強三昧かと思いきや「何も考えずに散歩するのも好き」。一人で過ごす時間も大切な充電期間としている。
○…「今は途上国でも、ゆくゆくは対等なビジネスパートナーとなる。見方を変えないと」。未来を見据え、現地での関係づくりも視野に入れる。「文房具をもらった子どもが大人になった時、日本人とのいい思い出として記憶してもらえたら」と、近い将来よい付き合いができるよう力を尽くす。「無名の学生に、みんな協力してくれてありがたい。日本人代表として、預けてくれた人の気持ちとともに文房具を届けたい」。大志を抱いた大学生が、世界へ飛び出す時が来た。
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