発足20周年となるNPO法人「あしほ」の理事長を務める 野口 幸子さん 鶴見中央在勤 70歳
地域と活動、エネルギーに
○…主婦らによるホームヘルパーの有償ボランティアグルーブから始まったNPO法人あしほが、20歳を迎えた。区内で訪問介護事業や居宅介護支援事業などを手掛け、ヘルパーやケアマネジャーなどが活動している。「支える手が届かなかった人にも地域の支援の輪が広がりつつあると思う。これからもきめ細かいサービスを心がけ、必要な所へ必要な手が届くよう努めたい」と決意を新たにしている。5月30日には、周年を記念する映画上映会を開く。「映画会ではこれまでの感謝を地域へ還元できれば」と思いをこめる。
○…発足当初からあしほの活動に関わってきた。10年前からは理事長職を務めている。「最初は主婦のボランティアでお気楽に始めたのだけれど」と苦笑する。NPO法人として社会貢献だけでなく経営も成り立たせなくてはならない。「周囲と支え合いながらやってこれた」と振り返る。現在の活動の原点はガールスカウト。「子どものころから参加し、60年近く関わっている。地域の人々と一緒に活動するのが好きなの」とはつらつと語る。
○…「何もしないで家にいる日は月に1日ぐらい」というほど、仕事や趣味に忙しい毎日。長年のガールスカウト経験から、キャンプなどの野外活動が好き。針仕事も得意で、利用者の裾上げから、余り布で小物を作り周囲にプレゼントすることも。フィットネスにも週2回は通う。「主人が家事を協力してくれているからこそ。社会に関わっているのが自分の生きがいなのでしょうね」と若々しい笑顔を見せる。
○…今後は若いスタッフたちの育成に、さらに力を入れていきたいと考えている。「あしほでの活動で学んだことをどんどん発信していってほしい。地域と人をつなげる役割ができれば」と、後輩たちを温かく見守る。次世代へ思いを託しながら、20周年のその先へ、地域の人々とともにこれからも歩んでいく。
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