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鶴見区版 公開:2015年11月12日 エリアトップへ

鶴見区視覚障害者福祉協会会長として、視覚障害者の交流促進に尽力する 津田 巳三男(みさお)さん 東寺尾在住 62歳

公開:2015年11月12日

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目の輝きは失わず

 ○…区内の視覚障害者32人が所属する鶴見区視覚障害者福祉協会。会員らが所属するカラオケ愛好会「さえずりの会」が設立10周年を迎え、11月8日に記念式典を執り行った。「歌うことでストレス解消になる。一人でも多く和やかに過ごしてもらいたい」。今や会員のお楽しみとして定着。「会うチャンスは少ないから、月1回の交流の場は重要」と力説する。

 ○…トラック製造業で働き盛りだった50歳のころ、原因不明の難病である網膜色素変性症を患った。「医学書や百科事典で調べても、医者の先生と同じことを言われる。告知されたときは訳が分からなかった」。夜だけだった見えづらさも、徐々に悪化。とうとう7年前に失明した。30年勤め上げてきた会社もやむなく退社。買い物も一人で行けず苦悩する中、視覚障害者が集うさえずりの会に誘われた。「周りが親切で居心地がよかった。先輩方の苦労話や色んな話を聞きたかった」と同協会に入会した。

 ○…カラオケはもちろん、演歌のコンサートも大好き。五木ひろしや八代亜紀の公演にはしばしば足を運ぶ。「一緒に行ってくれる人がいるからありがたい」。同行してくれるボランティアや近隣住民への感謝は絶えない。自宅周辺や都内での散歩も大事なひととき。「あったものがなく無くなっていたり。徐々に変わっている」と、目でなく体でまちの変化を敏感に感じ取っている。

 ○…最年少ながら2年前に会長となり、工場見学など交流企画に汗を流す。「みんな和気あいあいとしているから、計画しがいがある」と重責を苦にせず楽しんでいる。会員の平均年齢は72歳と、高齢化は深刻。「区内の視覚障害者は約300人。その1割しか会員になっていない。困っている人たちにどう周知していくか」と課題を見据える。「集まる行事を増やして、悩みや情報を共有していきたい」。光は失えど、目の輝きが曇ることは無い。

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