鶴見区社会福祉協議会のサンタ派遣事業でベテランサンタとして活躍する 青柳 次男さん 東寺尾中台在住 73歳
夢と感動与えたい
○…サンタクロースに扮したボランティアが、保育園や親子サークルなどを訪問する区社協の事業に、立ち上げ当初から参加している。今年は6カ所を訪問。毎年グループを組んでいる仲間2人と、親子らを楽しませてきた。「マジックや質問コーナーを織り交ぜたり、今年はラグビーの五郎丸ポーズを取り入れて盛り上げた」と茶目っ気を見せる。心のこもったパフォーマンスに、「来年もぜひ来てほしい」と声もかかるベテランサンタだ。
○…茨城県出身。工業高校の機械科で学んだのち、東京の食品メーカーへ就職。工場の設計や機械に関する仕事を担当し、60歳までの42年間勤め上げた。国内外で転勤を10回以上繰り返すなど、現役時代は多忙。鶴見には30年ほど前から住んでいたが、「地域のことに関心はなかった」。しかし、退職後地域の配食ボランティアと知り合い、幅広い奉仕活動に参加するように。現在はサンタのほか、配食や地域作業所でのボランティア、町内会の副会長や民生委員を務めるなど、会社員の頃より慌ただしい。「忙しいが、ボランティア活動で広がった人の輪は元気の源」と笑う。
○…趣味は水泳やゴルフ、ランニングなど多彩。水泳は妻との共通の趣味。時には大会へ出場することもあるが、「妻の方が泳ぎは上手く、勝てない」と苦笑いする。小学生の孫もスポーツに親しんでおり、「三浦市のマラソンに一緒に出場したんだ」と充実した表情を見せる。
○…「夢や感動を地域の人々へ与えられることが、サンタボラのやりがい。企画が上手くいき、仲間とビールで乾杯する瞬間もまた喜びだね」。サンタ訪問へのニーズが年々高まる中、新たなボランティア発掘は課題だ。「若い参加者がさらに増えるといい。私も元気なうちは参加を続け、地域の人を飽きさせない工夫を凝らしたい」。優しきサンタの思いが、今年も鶴見のクリスマスを温める。
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