横浜の夜景などを撮影した写真展を開く 大谷 雄二さん 下野谷町在住 68歳
美しき横浜伝えたい
○…宝石をちりばめたようなみなとみらいの夜景や花々に彩られた山下公園。横浜の美しい名所風景などを撮影した写真の数々を、個展で披露する。作品は、夜明け前から日の出までの早朝や、太陽が沈み闇夜になる寸前の夕方などに撮影。横浜に住んでいてもなかなか目にできない一瞬を収めてきた。「今まで知らなかった横浜の素晴らしい風景を発見してもらえたら」と思いを写真に託す。
○…写真家として活動を始めたのは7年前。それまでは大型トラック運転手の仕事をしていた。きっかけは、コンパクトデジタルカメラで偶然撮った1枚。蜂がシロツメクサの花にとまる瞬間を見つけシャッターを切った。現像すると、「白い花と緑の葉がコンストラストになって、きれいだった」。気に入り大型サイズに引き伸ばそうとすると、写真屋により画質が良い一眼レフを勧められ、すぐに没頭。四季折々の横浜の風景を写し始めると、横浜には様々な顔があることを知った。その素晴らしさを知ってもらいたいと、今では1年の9割を市内での撮影に費やす。
○…個展開催のほか、地区センターの写真講座やサークルで講師も務める。撮影活動のかたわら、自ら作品のセールスにも出かける。「寝ても覚めても写真」の毎日を支えるのは妻。「感謝している。人前に出る時の身なりは、全て見立ててくれたりね。『ばかじゃないの』と言いながらも気にかけてくれている」と幸せそうに語る。
○…カメラは様々な人との出会いももたらしている。「山下公園に撮影に行くと、観光客に写真をとってあげることもある。一人でも多くの人に横浜の良さを覚えていってほしい」。もともとは飽きっぽい性格だったはずが、カメラだけは続いた。「死ぬまで写真を撮っていきたい。横浜を撮らせたら大谷さんと言われたい」。情熱を燃やしながら、美しき横浜を人々の記憶に焼き付けていく。
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