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鶴見区版 公開:2016年7月7日 エリアトップへ

区主催の「鶴見区コンサート」に毎年出演している 熊谷 蒼了沙(ありさ)さん 鶴見中央在住 52歳

公開:2016年7月7日

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生きたピアノ、世のために

 ○…音楽家の活動の機会と、区民への音楽に触れる場として、1988年から続く鶴見区コンサート。区内在住のピアニストとして約10年、その舞台に立っている。「目の前に来るんじゃないかと思うほど、聴く人の熱気がすごい」。視線で伝わる感覚は、経験してきたコンサートの中でも「特別」だと評する。「区民の意識が高いのか、不思議な感じ」。聴衆の無言の要求に応えるべく、練習を重ねる日々だ。

 ○…クラシックを聴くことが好きな両親の間に生まれた。お腹の中にいたころから聴いていた音楽。「母が私を産んだとき、『ピアノを弾くと思った』って」。5歳から鍵盤に向かった。音楽に寄り添う自分を、一生懸命に支えてくれた母。自然とピアニストを目ざした。両手を別々に使い、耳で聴く作業は、日常にはあまりないもの。「手を作り、小さいころから生活の中に入れないとダメ」。音大在学中から講師となり、母から教わったことに気づいた。「いなかったら、今みたいになっていないと思う」

 ○…自宅で主宰する教室が生活の中心。「毎日弾いていないと手が動かなくなる」。練習に休日はない。レッスンの無い日も教室の別の仕事に精を出すが、ストレスは感じない。猫が好きで7匹の愛猫と暮らしながらも、理由は「顔や動きがかわいくて好きだから」。癒しとは違うという姿勢に、ストレスフリーな心の温和さを垣間見せる。

 ○…今後は、人生のテーマである「お母さん」と「猫」のためにピアノを役立てていく。「お母さんを大切にするために人は生まれてきたと思う」。子どもを支える母親にかける毛布役を担いたい。自身の経験からもつながる考え。それは猫も同じだ。「小学生のころ、飼っていた猫を、近所からの苦情で売られた」。ペットロスで抱える傷や不安。「大丈夫だよと、猫への思いを広げられれば」。お金になるとか、ならないじゃない、ピアノは役に立つ。奏でる音で体現していく。

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