鶴見区版 掲載号:2017年9月7日号
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ケアサークルすえよしの代表を務める 江田 隆子さん 下末吉在勤 59歳

人を支えて40年

 ○…末吉地区で見守り活動を積極的に行う団体ケアサークルすえよしの代表を務める。普段はクレイン在宅ケアセンターでケアマネジャーとして働きながら、活動の定例会や、認知症サポーター養成講座の開催時に講師や寸劇の役として参加する。「認知症の女性役は結構好評を得ているんですよ」。最近は活動を通して「すれ違って声を掛けられる人が増えた」と成果を実感している。

 ○…山形県の米農家に生まれた。「勉強や努力は苦手な怠け者だった」と振り返る。中学2年生の頃、交通事故で入院。看護師の仕事が楽そうに見えたことから高校卒業後、川崎の看護学校へ進学。病院に勤務すると現実の厳しさに直面し、「当時70キロあった体重が20キロも減った」と苦笑する。結婚を機に退職。専業主婦を経験したのち、川崎区役所の保健所で非常勤職員として働き始める。そこで感じたのは病院勤務では見えてこなかった生活の場での困難だった。「病院は患者がやり方を合わせるけど、訪問では、家のやり方に合わせなければいけない」

 ○…8年ほど前、ある高齢の夫婦を担当した。若い頃は働き者でおしゃれだった妻が、台所で鍋を空焚きし、夕方になると徘徊をするようになった。誰のもの分からない洗濯物を抱えて帰宅することが続いた。ある日、とうとう帰宅できず、翌朝、裸足で座り込んでいる所を警察に保護された。「彼女が歩き回ったエリアはたくさんの人の目があったはずなのに誰にも声をかけてもらえなかった」。そんな状況に疑問を強く感じ、現在の見守り活動を始めた。

 ○…夫と2人の子どもの4人家族。好きなのは食べること。昔は3升をペロリと食べていたという。友人と行く年に1・2回の温泉旅行は至福の時間。娘にもらったウクレレも嗜む。「色々な人に合わせる仕事。引き出しは多い方が良い」。様々な人と関わりながら、優しい眼差しでこれからも人を支えていく。

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