ユース五輪にBMX競技で出場する 丹野 夏波さん 白鵬女子高等学校3年 18歳
”負けない”気持ちで大舞台へ
○…専用バイクで速度や技を競うBMXでユース五輪出場を決めた。普段はレースの選手だが、怪我で選考会に出られなかったため、技を競うフリースタイルにチャレンジ。たった3週間ほどの練習にも関わらず、全日本選手権で2位に輝き、出場を手にした。「本番では真っ白になったりすることはなく、丁度良い緊張感がある」と話す雰囲気が大物を感じさせる。「出るからにはメダルを目指したい」
○…兄のやっていたことは全部真似をして、できるまでしつこく練習したというほどの負けず嫌い。その兄の影響で自転車に初めて乗ったのは3歳の頃。近くの公園で毎日練習した。砂場の周りをレースのように何周も。初めから自転車が好きだった。4歳の時に家族で知り合いの試合を見に行ったことがきっかけでBMXに出会う。以来、父と兄と3人で夢中になった。競技人口は圧倒的に男子が多いため、一緒にレースをする機会も多く「負けたくなくていつも攻めたレースをしていた。1位じゃないと悔しくて泣くことも多かった」と笑う。
○…「甘い物とドラマが大好き」と話すその横顔は普通の女子高生だ。特に甘い物は和洋問わず何でも好き。学校帰り、鶴見駅西口の菓子店を横目に「買うのを我慢している。たまに食べちゃうけど」といたずらな笑みを見せる。大会で出会った岡山の友人の家に泊まり、映画を見に行ったのが最近の休日の思い出。
○…家にはユース選手団お揃いのスーツが届いた。「本当に五輪と同じ雰囲気。他の競技の選手にも会えるし楽しみ。色んな刺激がもらえたら」。最終目標は東京五輪にレース種目で出場し、メダルをとること。種目は違うが、持ち前の負けず嫌いの精神を活かし、全力で今回の大舞台に挑む。
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