県立鶴見高校同窓会の会長を務める 桑島 秀一さん 相模原市在住 67歳
目標に向け、まず走る
○…鶴見高校同窓会が主催し、卒業生たちの「在校生と繋がりたい」という思いを形にした初の芸術展。「卒業生が望んでいるなら、それを叶えるのが同窓会の役目。大人たちとの触れ合いは生徒の刺激にもなるはず」。校長も務めた母校。「生徒が自分で考えて行動する自由な風土。いい学校だよ」。節々から県鶴愛が溢れる。
○…西寺尾小、錦台中出身。高校卒業後、一度は就職するも退職。大学へ行き、大手電機メーカーへ入社した。ブラウン管の製造などに携わり、目標としていた米への海外赴任も実現させた。社員を動かす立場になる中、キャリア教育に関心を持った。「自分も退職を経験していたし、若い頃から仕事への理解を深めることの重要性を感じた」。52歳で鶴見高校の校長に転身。校長として力を入れたのが、卒業生の職業講演会。著名人を呼ぶ学校が多い中、サラリーマンなど幅広く登壇を依頼した。「現場で汗を流している人の方が想像しやすいと思って」。講演会は現在も続いている。
○…趣味はバードウォッチングとカメラ。「退職した今では生活の柱だよ」と笑う。季節の移ろいを感じられる自然がすきで北海道への短期移住も経験。息子は過去の自身と同じように米へ海外赴任中。「息子や昔の同僚に会いに行くこともある。今はコロナで難しいけどね」
○…「やってみてから考える」。この姿勢で常に目標へ向けて走ってきた。「百点取ろうとしてたら動けない」。校長時代お世話になった同窓会。恩返しとして会長を務め、今回の芸術展を進めてきた。「嬉しいことに盛況となった。長く続けて交流が生まれる場になれば」。生徒のため、卒業生のため、今日も奔走する。
|
<PR>