ボランティア部代表として、被災地支援などに力を入れる 森 春奈さん 鶴見大学文学部 20歳
「何かしなきゃ」を原動力に
○…鶴見大学学生ボランティアが中心となり、被災地の小学校を訪れ、学習支援や交流を行う企画「学びーば」。代表として、「子どもたちの笑顔のために」と懸命に企画を練っている。一連の被災地支援活動が評価され、このほど一般財団法人学生サポートセンターから表彰を受けた。
○…高校生の時に起きた東日本大震災。その映像は、衝撃だった。「何かやらなきゃ」。大学入学後にボランティア部に入部。被災地を訪れ、「なかなか言う事を聞いてくれなかった子が、ボールにありがとうとメッセージを書いてくれた」と、嬉しげに話す。昨年10月に先代部長に指名され、5代目部長に就任。「人前に出るタイプじゃない」と戸惑ったが、自己研鑚のためにと引き受けた。「大変だけど、みんながカバーしてくれるからやりやすい」。親しみやすい人柄だからこそ、よき仲間に囲まれる。
○…大学では文学部に所属する。将来やりたいことについては「まだ決まっていない。今はボランティア部の活動を頑張りたい」と一筋。「いろんな人に会える」活動を通し、将来像を模索していくつもりだ。息抜きは漫画を読むこと。「ゆるゆるした、丸っこいキャラが好き」と女の子らしい一面を覗かせる。「ウィンドウショッピングも好き。特に、小物や古本など、薄暗いところを探索する」と目を光らせる。
○…「少しでもやれると思ったことは行動に移していきたい」。穏やかな語り口からは、内に秘めるエネルギーが見え隠れする。大学生活も折り返し。「次の世代への引き継ぎもしなきゃ」と、抱える課題は多い。それでも「何事も前向きに。笑顔でやっていれば周りもついてきてくれると思う」。持論を裏付けるのは、これまで見てきた、たくさんの子どもたちの笑顔。「学びーばで一人でも多くの子どもが笑顔になれば。それを見て、被災地に笑顔が広がれば」。5代目代表として、ひたむきに向かい合う。
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