ココファン横浜鶴見でコーディネーターとして、地域との交流促進を図る 佐々木 洋希さん 鶴見中央在勤 34歳
多世代繋ぐアイデアマン
○…この春、鶴見会館跡地にオープンした市内初のよこはま多世代・地域交流型住宅「ココファン横浜鶴見」。その中で、地域と住人をつなぐ交流スペースのコーディネーターを一任された。「主役は僕じゃなくて区民のみなさん。鶴見ならではの交流拠点になるために、地域の声を聞き、らしさを出していきたい」。新天地での住民とのふれあいを、心待ちにしている。
○…生まれは岩手県盛岡市。学生時代から子どもの夢を叶える県の事業に協力するなど、アクティブに活動することが好きだった。「やりたいことで生活していくには、小中学校の教育が大事」と思い立ち、27歳で学研の塾教室を開業。軌道に乗ってきたところで本社勤務の誘いを受けた。異動後は学童運営の傍ら、老若男女で構成されるフットサルチームを設立。世代を越えて汗を流す楽しさを知った。「多世代交流の面白さを意識したのはここかな」。得意分野での勤務に、胸躍らせる。
○…1歳の娘と妻の3人暮らし。土日は「家事が好き」というよき夫に転身する。「白菜と鶏手羽の煮込みは簡単にできておすすめ。楽しくて趣味になってる」とにこやかに語る。小中高と続けたサッカーは今でも大好き。学生時代、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在した際は「シドニー五輪があったから、働かずに日本代表を追いかけていた。ケンタッキーで中田英寿選手に会ったよ」といたずらっぽく笑う。
○…「鶴見会館の思い出を語る人がたくさんいた。ああいう風に語ってもらえる場所を目ざしたい」。かつての集いの場を惜しむ声から、交流拠点としての責任の重さを自覚している。鶴見小学校の近くという立地を活かし、思い描く理想がある。「例えば高齢者が子どもに勉強を教え、子どもが高齢者にゲームを教える。お互いがお互いを支え合う場になれば」。活力あふれるアイデアマンが、潤滑油として機能する。
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