鶴見交通安全協会の会長に就任した 堀 晃一さん 獅子ヶ谷在勤 76歳
事故のない鶴見に
○…駅前のキャンペーンや全席シートベルトを促すためのパトカー巡回などの啓発活動を行う鶴見交通安全協会。6月の総会で新会長に選ばれた。交代の経緯は前会長の東海林昭市郎さんが亡くなったこと。「本当に素晴らしい人だった」と惜しむ。大先輩の後を引き継ぎ思うことはたくさんある。「鶴見区は二輪事故が多く、県の交通安全協議会から2年連続危険地域に認定されている。それを解除したい。また、今年に入って3件も起きている死亡事故を無くしたい」
○…中学生まで島根で育つ。高校から鶴見に住んでいた親の知り合いのもとへ。
23歳の時に長男が生まれ「もっと働かなければ」と奮起し、3年後に梱包業の会社を設立する。1976年に今の進和運輸株式会社に名称変更し、本格的に物流の会社に。「物流業は皆さんの公道を利用させてもらっている。恩返しとして何か社会に役立てることはないか」と考えていた。そんな時、交差点に朝早く立って旗を振っている交通安全協会の活動を見て感動した。「こんなボランティア活動があるのか」。東海林さんの勧めもあり入会し、20年以上になる。
○…趣味を聞いても悩んでしまうほど仕事一筋だが、たまに行くのはボクシング観戦。好きなのは00年にWBA世界ライト級タイトルを獲得した畑山隆則さん。「事業を手伝ってもらった縁もあるが、彼は努力をしてきた人間。表彰は欲しいと思っている時には来ない。ひた向きに努力して自然に転がってくるもの。そういう人が好きなんです」
○…39年間無事故無違反。輝く免許証を片手ににやり。「黄色信号は止まれだとか、朝礼で社員にうるさく言っているだけではだめ。行動で示さなければ」。社内表彰やバイオリズムカレンダーなども使って、社員の事故防止に励んでいる。「まずは自分の会社から。その一歩一歩が大きなものになり、鶴見全体の交通安全につながれば」
|
|
|
|
|
|