綾瀬市は、2月26日に開会した同市議会3月定例会に対前年度比1・9%増の総額323億4千万円となる2024年度一般会計当初予算案を提出した。特別会計を含む予算全体では対前年度比2・2%増の493億1千万円で過去最大となった。予算案は3月21日の本会議で採決が行われる。
一般会計の歳入は、固定資産税が前年度当初と比べて約1億5千万円増となる一方、今年6月に国が実施する定額減税や一部企業の減益などにより市民税が5億2千万円の減となる。市税全体では3億9千万円の減収を見込んだ。定額減税の影響額は約4億円だが、国から地方特例交付金として補てんされ、実質的な影響はない。
(仮称)蓼川コミュニティ供用施設建設工事や市庁舎の改修工事などで市債が1億6千万円増える。人件費は対前年度比2・1%増、扶助費も7・7%増で義務的経費は前年度より7億2500万円増える。一方で、普通建設事業費は0・3%減、その他の経費も0・8%減に抑えた。不足分は財政調整基金から2億4千万円を取り崩して充てるなどした。
新年度の予算編成について古塩政由市長は、「未来を見据えた中で今手を打つべき施策は何かを徹底的に議論し、将来に渡り市民福祉を向上することができるよう、優先的に取り組むべき施策へ重点的に予算を配分し編成した」としている。
とりわけ、子育て・教育に重点を置き、子育て支援や保育環境・学校教育環境の充実、不登校支援の強化に対応した。
建設用地の変更で開業時期が計画当初から5年遅れの2027年度となる道の駅整備の今年度当初予算は、用地取得に向けた測量費と施設検討のワークショップ開催にとどまった。
主な事業は次の通り。▽道の駅整備【継続】/2727万円(事業予定地の測量に1680万円、施設検討のワークショップに584万円ほか)▽学習支援クーポン支給【新規】/1142万円(生活保護・就学援助受給世帯の中学3年生)▽ひとり親家庭への交通費等補助【新規】/1202万円(高校1年生を養育する児童扶養手当受給世帯に学用品購入費5万円・通学定期券購入費月額1万円)▽幼児同乗用自転車購入費補助【新規】/500万円(1歳〜就学前までの幼児を養育する世帯に5万円上限に補助)▽光綾公園再整備【継続】/1億1267万円(2025年5月の有料化施設オープンに向けたバラ園関連の整備ほか)▽市庁舎植栽整備(市の花ばらPR関連)【継続】/1599万円─。
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