東柏ヶ谷第5長寿会の会長 大久保 茂夫さん 海老名市在住 72歳
「人との繋がりのため」
○…「会員の健康と交流を目的に始めた活動。先輩たちの活動を含め、見てくれる人がいたことをうれしく思います」。海老名市東柏ヶ谷第5長寿会の7代目会長として、下は60代から上は80代のお年寄りまで86人をまとめる。発足以来37年間続けている歩道沿いの植栽や周辺地域の美化活動が評価され、このほど「県土整備局所管施設等におけるボランティア表彰」を厚木土木事務所から受けた。
○…長寿会への入会は9年前。自治会の役員を務めていたことから自然に長寿会へ。県道沿いや近隣の公園での植栽や美化活動、会員宅の庭木の手入れ、会員同士の交流を深めるための食事会や旅行など活動は多岐にわたる。「会の良いところは、近所の人と関わることで孤立せずに済むところ。勤めをリタイアしたら付き合う人がいないなんてことは多いから」。会という枠を嫌う人でも気軽に参加できればと「グラウンドゴルフ」チームを自ら組織。「うちの会員は皆元気。元気過ぎる位ですよ」。すべては人との繋がりのため-。
○…秋田県出身。就職を機に上京し製造畑ひとすじに歩んできた。「バカがつくほど真面目。自分では思わないけれど頑固なんですって」。傍らで笑みを浮かべる妻に微笑む。幼いころからの野球好きが講じ、町内会の野球チームに参加。「キャッチャーでした。大きな大会にも参加し結構強かったんですよ。まあ終わってからの一杯が目当てだったところもありますね」
○…近隣の小学校では「こま回し」や「竹とんぼ」などの「昔遊び」を教えたり、3世代交流のグラウンドゴルフ大会も開催。「子どもたちに伝えられるものがあれば伝えていきたい。結果、地域交流が活性化し、お年寄りの孤立も防げるから」。仲間や子どもを思う気持ちはひたすらまっすぐで、優しさと思いやりにも満ちている。「皆が楽しめて、元気でいられればそれでいい。結果は後からついてくるでしょうから」
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