ロマンスカーミュージアムの館長に4月1日付で就任した 吉久 治朗さん 海老名市めぐみ町在勤 58歳
鉄道の魅力、伝われ
○…3周年を迎えるロマンスカーミュージアムの2代目館長に4月1日付で就任した。これまでは小田急線の安全運行に目を光らせ、公共交通機関を支える裏方として20年以上にわたり、車両の整備や安全管理に従事。人前に立つような仕事は初めてで、「右も左もわからず手探りの状態。まずは1日でも早く館長の仕事を理解していきたい」と前のめりだ。
○…東京都世田谷区の出身。実家が小田急線沿いにあり、物心つく前から電車はいつも身近にあった。「気づいたら電車が好きになっていた」と幼少期を振り返る。就職活動では、「自分が好きなことで活躍できる会社に就職したい」と小田急電鉄(株)に入社し、車両整備員としてキャリアをスタートさせた。その後は車両開発にも携わり、10年間でロマンスカー4車種を含む8車種の設計や管理に貢献した。
○…長男と長女は親元を巣立ち、妻と保護した4匹の愛猫と寝食をともにする。「妻の優先順位は猫が1番かな」と苦笑い。健康のために40代からジョギングを始め、休日は自宅近所の神田川沿いを10年以上走り続けている。ハイキングも趣味の一つで武蔵五日市駅周辺の山中を妻と歩く計画を立てており、「都会の喧騒を離れ、2人で出かけるのは楽しみ」と心を躍らせる。
○…ロマンスカーミュージアムは、前館長とスタッフたちが来場者や地域住民と関係性を築いてきたからこそ、3周年を迎えられたものだと認識している。「これまでの積み上げたものを引き継ぎながら、車両開発に携わった者だけが知る経験を伝え、遊び学べる施設にしていきたい」と意気込む。そして「ミュージアムに訪れた人たちが、より鉄道を好きになってもらえたら」と期待を寄せる。
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