「生きがい発見塾」の会長 城島(じょうじま)静也(しずや)さん 国分寺台在住 79歳
心を揺るがす演出家
○…「定年後とか、子育てが終わってからの生活で、自分の時間が多くなった時に何をするかが、人生を楽しむ上でとっても大切な時間になりますよね」。多くの人が第二の人生を楽しく過ごしてもらおうと企画した「自分探し・仲間づくり相談会」を主催する「生きがい発見塾」の会長を務める。50以上の市民グループが一斉に集う大イベントで、多くの人が楽しめる企画を作り出した。
○…「定年した次の日は何をしよう」とならないように、50歳の頃から定年後に向けて動き始めた。釣りをはじめ芝居の評論家など、取り組んだ事には賞が獲れるようになるまでやり込んだ。定年後も長く楽しむことができると選んだのは絵を描くこと。行きつけのバーで紹介され、通い始めた絵画教室。展覧会への出展や個展を開くまでになり、気づいた時には”先生”の立場になっていた。モットーは品の良い作品を作ること。「暗い色よりも明るい色の方が見ていて気持ち良いでしょ」。玄関ドアを開ければ、歌舞伎など艶やかな絵画が飾られ、棚には日本を代表する美術協会からの表彰の盾が並んでいる。
○…60歳まで勤めた会社は広告代理店。TVやラジオのCMを企画から編集まで全てのストーリーを作り出す。ひとつのキャッチフレーズにも四六時中、それだけに思いをめぐらした。作品たちはCM殿堂に入るなど、ヒット商品の起爆剤として世に送り出され、見ている人に感動を与えた。「栄養ドリンクのフレーズは山手線を何周もして考えた末、”がんばらなくっちゃ”って一言の自分の思いだったりするんだよね」
○…壁にかけてあるカレンダーは毎日予定が書かれ、1年間分詰まっている。「朝起きて何をしようと考える人生はもったいない。にんじんを前にぶら下げて、毎日ワクワクした人生を過ごして生きていきたいんだ」。自身の人生と、他人の人生につながりを作れるよう物語を製作していく。
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