国分はやし保存会の「ひょっとこおどり」を担当する 小山(こやま)幸平(こうへい)さん 国分南在住 92歳
長生きの秘訣は働くこと
○…太鼓を叩く子どもたちの後ろから「ひょっとこ」の面をつけて滑稽な踊りをしながら登場する。囃子に合わせて動き、見ている人を楽しませる「ばか面おどり」。これを担当するのが92歳の大ベテランだ。青年団時代の20歳まで学び、戦争で一時中断するも1976年に復活を果たした「国分はやし保存会」の当初から携わる。「いつまでも元気にいるには、何かをしていないとダメ。生涯現役を続行中よ」
○…幼少時代の学芸会ではいつも主人公役。舞台に立つのが得意で毎回任された。したきりすずめに始まり、河内山宗春や忠臣蔵、お富与三郎などなど、講談や落語、物真似までこなす芸の達人。「昔は部屋にこもってラジオを聴きながらよく練習したもんさ。すべて独学よ」とニンマリと笑う。今でも老人会などのイベントなどで披露するため、芸は昔のまま体に染み付いて離れないでいる。
○…シルバー人材センターの仕事は、まだ日があがっていない朝5時から海老名駅の清掃を始める。「朝6時にはキレイだんべ。嘔吐物の清掃でも進んでやるさ」という根っからの働き者。子どものときは川でうなぎを捕まえて小遣いにし、厚木基地で仕事をしているときは、数多くの資格を取って目の前のことに一生懸命になって従事した。その功績が賞状やメダルとなり、部屋にいくつも飾られている。「頼まれごとは何でも引き受ける。人に可愛がってもらうことが大事。そうなるには人が喜ぶことをしないと」。今でもそのスタイルは変わらない。
○…老眼鏡いらず、補聴器いらず。ヨガ、カラオケ、畑仕事など、体を動かすことが健康の秘訣。「なんでも嫌々やったらダメ。誇りを持って楽しんで取り組む。そうすれば長生きができるんよ」と声高く笑う。稽古場ではびっしょりの汗をかきながら「ふぅ」と一息入れ、面をつけてまた練習を繰り返す。「26日の本番も楽しむよ」
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