自宅を改築し「学童保育とまとクラブ」に場所を提供した 佐藤 千津子さん 社家在住 65歳
「私には一生懸命しかない」
○…「コツコツと貯めてきたお金もこれでパーッと使いましたよ。自分の家を子どもたちのために提供できるなんて、こんな嬉しいことはないです」と豪快に笑い飛ばしながら会話を続ける。自宅を改築することにも悩みは無かった。ただ一言「じゃ、やっちゃおっか」。間をおかずに口から出てきたのはこの言葉だけだ。「言っちゃったから引くに引けない状況だったのよ」とまた大笑い。
○…海老名運動公園近くの喫茶店のオーナーで一番の特長はズバ抜けたトーク力。利用している方たちが初対面同士であろうと帰る時には友達のような感覚で店内はいつも笑顔に溢れている。「たまに私がうるさすぎて怒られることもありますが。私からしゃべりを取っちゃダメなのよ」と周りの人もうなずく。
○…ひとり親家庭の集まり母子寡婦福祉会の会長としても活躍する。自身も母子家庭として、3人の子どもを育てあげた。子育てエピソードをあげればキリがない。絵本の読み聞かせは小学6年生になっても続き、中学生からは英語でやろうと意気込んでいたが、子どもが「お母さんもう良いよ」と断念。「寂しくなったので犬に読み聞かせましたよ。反応が無くてまったく面白くなかったけど。『ボロは着てても心は錦』そんな精神で過ごしてたわね」
○…子育て中の仕事は保育園の調理師。頭の上にはコック帽を被るイメージをしながら「一流」の料理を子どもたちに提供。「子どもたちは美味しくないものは必ず残す。絶対に手を抜かず真剣に作っていました。それでも私の料理は2番。1番美味しいのはお母さんの料理なのよね」
○…活動はまだまだ続く。15年続く「レーベンフロイデ合唱団」の団長や年末の風物詩「第九」を歌う会にも所属。1週が7日間では足りない忙(せわ)しない日々で、どんなことでも果敢に挑戦する姿は”レーベン(生き様)フロイデ(魂の喜び)”の言葉が良く似合う。
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